わたしの世界観 ライフストーリー12
いま、NHKのクローズアップ現代+で「増え続ける“息子介護” 寄せられたリアルな悩み」を見ながら書いとります。
息子さんが主たる介護者というケース、向こうで仕事していた時も多かったなあ。見ていてやはり認知症って、とても人間らしい状態だなあと感じつつ、お互いが安寧なように出来ることを願った番組でした。
前回のライフストーリー はこちら。
ではわたしをつくっている世界観のつづき。。
専門学校では、介護福祉士資格取得の過程なのでその対象は主に高齢者。だが学校の方針で1年生の時は、子どもから重度障害者と高齢者という、幅広い福祉の対象者に対して実習を行った。
これが、本当にYWCAの良かった特色の一つだった。子ども分野は学童保育と児童館へ実習。重度障害者分野は重度心身障害者施設への実習。高齢者は特別養護老人ホームでの実習。
それも、それぞれ外部から実習担当専門の先生がつき、きめ細やかに指導を受けた。記録の書き方ひとつとっても、学生一人ひとりに対して細かく。実習でよく言われたのは、記録はナマモノということ。その日の早いうちに、現場で感じたことを、事実に即して必要なことを書き残す。次の介護対応に必要な大事な大事な情報源。そして、その人自身の過ごして来た生育歴を知り、それを踏まえることが、その人の行動を理解することへつながるということ。
当時は介護福祉士資格が出来て初期も初期、福祉分野経験者の教員は机上の学びではおられたが、実習指導では医療分野の看護師を経験された先生も多かったように思う。今思うと、昔から看護師教育というのは厳しいものがあり、その系譜がYWCAにも残っていたな。それがまた本当によかった。
余談だけど、ただ単に現場での即戦力である「技術」だけを学ぶのでなく、根底にあるヒトへの尊厳や社会との繋がりを学んで考えなければ、ずーっと介護職は低賃金低待遇のまま。イコール、なので、現在も介護職が低賃金なのは、介護職自身の世界の狭さが原因でもあると思うなあ。
色々な施設へ実習に行かせてもらったけど、そう言えば、その中でもわたしの人生の指針と出会えたところがあったっけ。町田市内の特養で、そこは当時「異端」であった理学療法士の三好春樹さんを呼んで学習会をしているようなところだった。全然私たちからしたら異端でもなんでもないのだけど、従来の方法ではない、「リハビリは生活の中で」とか言うことが、変わることが嫌な?人たちには受け入れられにくかったのかな??よくわからんけど、まあ、オムツ外しとか先進的な?学習をしつつ介護を実践しているところだった。
そこの尊敬する職員さんが、日本福祉大学出身と聞いていた。
あ、今思い出した。高校の時に大学ひとつ、受験してたんだ!淑徳大学。福祉学部があって…推薦だったかな?補欠になってそのまま落ちたのだった。面接官がタバコを吸っていて印象がすごく悪かったのを覚えてる。やっぱり自分が行きたいところじゃないと人生は行けないようになってるんだと思う。
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