正直な、反射からのコトバ。
「自分にとっての真実」が血となり肉となっていると、それが人の反射として行動に出ます。
きょうは、師匠たちから反射的に出たことばを。
自分から反射的に出ること。それと似た話を思い出しました。
大学時代に友人から、当時の私の研究(子どもの性虐待)について、簡単に説明してと言われ、即座に解説をしたことがありました。
その友人曰く、とっさに自分が反応できる内容こそ、その時点で自分のものになっている全てを表している。なので、反射的に口述できることの内容は、自分の、現在のレベルを知るために有効なんだよ。とのこと。
なるほどなあ~と思いました。
で、ここから御蔵の師匠たちの話です。
今日は朝から、切った木を山から下ろす仕事へお邪魔しました。山の仕事も、知恵や感性、ひとに関する全てを見聞きして
感じることが出来る貴重なとき。
山の上から木を降ろす場所を見たところ。支えとなる木にワイヤーを掛けてラインを作り、下ろしたい木を引っ張ります。
右側下に有るのが下ろす木。 |
↑上の写真の、山の上に居る師匠が、木に巻いたワイヤーを外した時に言ったこと。
「この木も、経験したことのないような痛みを感じたなあ~。」
もう、それはそれは、しみじみした感じで言われたのです。
ふぁ〜!!師匠。
そう感じるんだ……。なんと自然と一体になっているんだ…。
うーんと、うなっていたら、その後にまた別の師匠がやってくれた。
ワイヤーで吊られた木が、猛スピードで下り降り、ワイヤーラインを支えているYの字の木に激しくぶつかりました。
お互いに身をぶるぶると震わせて揺れる木。
山の下に居た師匠、
「痛ーたかったなあ~〜〜!!!!」
あまりに感情がこもっていたので、一瞬、(わ!!師匠に何かぶつかった?)と思ったくらい。
でも、ぶつかられた痛かったであろう木に向かって、自然に出た言葉だったのでした。
↑ お互い痛かった木、ふたっつ。 |
お二人は、何十年も山の仕事を奥様達と共にされてきた方。
木のことをこういう風に、人のように感じてるんだなあ。と、うなった言葉でした。
こうしたとっさの反射として出る言葉は、意図がない言葉。その人から出る、ホンネの言葉。正直な言葉。