ライフストーリー 49〜キリスト教とボランティア室
帰島した時のヘリからの眺め。
子宮内膜症と診断され、無事に腹腔鏡でオペを受けた。
腹腔鏡なので身体の負担は少ないけれど、術後は疲れやすくて、坂道を登るのもしんどかった。
その後、もうそろそろ仕事復帰していいかなあと思い、杉並区のキリスト教系病院の介護職に就職。
病院の現場は経験がなかったので見て見たかったのと、その病院にはホスピスもあり、普通の病院とは少し違う方針を持っているように感じたからだ。
この嗅覚は正解だった。看護師長さん達も意欲があって明るいパワフルな人たちだった。
しかし、しばらくすると痛みが再発し始めた。電車での通勤時間も1時間半ほどあり、これでは夜勤もある勤務は続かないと思い、退職を願い出た。
すると、「状態が安定するまで、ボランティア室の担当として非常勤で務めるのは、どう??」という提案を頂いた。
そうして、ありがたーく、ボランティア室担当の非常勤となった。
その病院はボランティアを幅広く受け入れており、きっちりしたマニュアルも作られていた。
(あまりに完璧に出来ていたので、御蔵に来てからも参考にしたくて送ってもらった位。)
ボランティア向けの講座も行っており、こういうところは、ほんとうにキリスト教の底力だなあ〜と感じる点が多々あった。
私自身はキリスト教ではないですが、YWCA専門学校に行っていた時、全く日本的ではないレクレーションや
ボランティアへの知識や技術を知って、(アメリカの、明るくみんなで仲良くなろうゼ!という技術は…すごいなあ!)
と感じたことがあって。
それと似たことを、たくさんその病院で感じた。
音楽療法・アロママッサージ・清拭用の布切り・シーツたたみ・傾聴……などなど!
様々な役割と幅広い年代のボランティアさんが来て下さっていて、皆さんとの対応、広報や事務作業、企画実施などをした。
ホスピスにもよく通ったっけ。ボランティア室専属のチャプレン(牧師さん)がいて、いろいろなお話も聞けた。
今でも、ボランティアさん達の顔を覚えている。うー懐かしい。
この勤務は、ほんとうに術後の復帰の良い足がかりになった。
でも、症状が安定しても夜勤は長くしないほうがいいなあ、と思うようになり、結局お世話になった職場を退職。
夜勤がない介護現場を探すことにした。
そして、実家からほど近いデイサービスに就職した。