ライフストーリー30〜アンテナ。
↑↑ 今日は橘丸ではなく、さるびあ丸でした。汽笛の音が柔らかくて好き。
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保育園の時に受けた性暴力、子どもながらに、
(人がすぐそばに住んでるのに、誰にも気がつかれないものなんだなあ)
と思ったな。
そして何より、これはお父さんとお母さんが知ったらかわいそうだ。と思って、親に気がつかれないように帰った。
子どもって、ここら辺がすごいと思う。
大きくなってからは、変な夢だなあーとずっと思っていたけれど、心の底では夢ではなかったとわかっていて。
それが、大学に入ってから一気に事実だと目の前に突きつけられた。
幸い、大学では女性問題を学ぶ環境も揃っており、そうしたことに関心のある先輩も多かった。
性暴力に向き合って「克服」することと、学ぶことは同義だった。
性教育やポルノ雑誌まで、性暴力に関連することを学んでいった。
そうしているうちに、自分が今まで不思議に思っていたことの「謎」がたーくさん解けていった。
学ぶことで、救われる?!と思っていた。
大学時代は、性暴力に関しての「学び」が大きなウェイトを占めていた。
でも、「アタマ」で学んだことで、自分のパワーは取り戻せたと思っていたけど、実はそうじゃなかったと後でわかる。
自分でも印象に残っていることの一つ。
大学時代に住んでいた地域の図書館で、「いつもの空を飛びまわり」っていう本を見つけた事があった。
(あ、性暴力の本だ。)
たくさんの本の背表紙が並んでいる中、その一つを見ただけで、そう感じた。
実際読んでみるとそうだった。
当時の私は、とにかく何かヒントが欲しい!と心から思っていて、少しでも性暴力に関する情報があれば、
読みたい知りたいと思っていたので、その感覚アンテナが、図書館でも発揮されたんだと思う。
これ、題名の字面で言えば、自分が今まで痴漢にあう時とかもそうだったんだけど、幽体離脱じゃないが、意識を外に飛ばすんだよね。
なるべく自分がここにいないようにして、感じないようにする。
ホント人間て、なんでも出来るんだよなあ。
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