みんなで本来の自分にもどるための、つぶやき遺言集

ライフストーリー 29 〜目の前の霧が晴れる。

 
  2018/10/25
 
この記事を書いている人 - WRITER -
年寄りと会う、草刈りする、文章書くetc…好きなことだけする生活を実験中。 村のおもしろい師匠たちや厳しい自然から楽しく修行もしています。 積み重ねてきた、『大好きなアタマで考える理屈』はちょっとヨコに置いて。 人間の『感覚、感性、勘!』を一番大事にする、それを体感する為に村に来たんだな〜と感じる日々を過ごしてます。

台風24号の後の、さんばし。街灯2本、流されり。

朝のうちは歩くとまだまだ塩が吹き上げて来て、メガネが白くなるくらいだった。バイクも雨戸もシオシオ。

 

前回のライフストーリー はこちら。

 

さて、帰島してから間が開いてモータ、ライフストーリー 。

1年生から4年生まで9名の執行部で、意見を出し合う。

わたしは、だんだんそれが苦痛になった。

自分がどう思っているのか?どう感じているのか??

自分の考えが感覚が、自分でもわかっていないことに気づいた。

って、前回は書いたんだけど。

正確に言うと、その時は、「苦痛になっていた」ことに自分では気づいてなかった。 です!

 

そうこうするうち、入学して最初の大学祭が秋に開かれる。

大学は、田んぼの中の小高い山の上、何もない田舎にあって。

前も書いたけど、受かる前から(こういう所で暮らしていけるかなあ)って感じたくらいだった。

大学近くでは女子学生が性被害を受けることが多く起きていて、それに対応して女性問題を学んだり運動したりする

女子学生問題連絡協議会っていう自治会の機関があった。

そこが主催して、大学祭ではたしか「脱売買春を目指す男の会」っていう団体の男性が講演に来てくれた。

その人の話を聞いていたら、その場にいられなくなって、会場を出た。

すぐそばにあったトイレに入って。

涙が出て、泣いてた。(夢じゃなかったんだ…)と思って。

もうそれは一気に、目の前の霧が晴れた

 

そうしていると、同じ執行部の「た」がトイレに入って来た。涙を流している私を見て、

「どうしたん?」

「なんか傷つけられたん?」

と聞いた。

でも当の自分は、なんで涙が出ているのか??皆目わからず。

(!!わたし…どう感じているのか、判らないんだ!!)ということが自分でもよく分かって。

「なんで涙が出るのか判らないい〜。」

と泣きながら言ってた。

「た」はどうしたのかと私が聞くと、

「(講演が)なーんかつまらんくって出て来た。」

と言う。一緒にトイレを出て、講演には戻らず、他の企画か何かへ行った気がする。

 

講演会では、講演をしていた男性が、性暴力をふるう男性側の気持ちについて話していたのだけど、

話の中のシチュエーションが、私が保育園の時に受けた性暴力とそっくりだった。

 

今まで(変な夢だなあ〜)と思っていたことが、ほんとうのことだったんだ。とはっきり判り、

目の前がもう文字通り、ホントにホントにバッ!!と、クリアになった。

次のライフストーリー はこちら。「アンテナ」

 

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