忌の日の明神様
7時過ぎの、お隣三宅島。雲がきれいでした。 |
今朝は、
「忌の日の明神様が神津島の方へ渡って行かれるので、朝は海を見ない」
と言われている日です。
なので、強風で朝日を見るには良い日だったと思うのですが、見に行かず。
“焼く”前の、「あぶらげ」 |
忌の日の明神様は1月20日から御蔵島を回っており、今朝25日に出島?します。
昨日24日は、各家庭で「あぶらげ」の匂いをさせておくこと。とも言われています。
「あぶらげ」とは、内地で言う油あげとは、全く異なります。
「あぶらげ」の作り方
① もち米を水にさっとくぐらせた後、数日間よ~く乾かし、
② それを粉ひきに2回掛けて、丁寧に粉にする。
③ 粉に水を入れ、こねてこねて、まとめたのち、
④ サクッと切って、主にツバキ油で “ 焼く※ ” 。
かなりの手間がかかります。
(※ 御蔵では、揚げることを焼くと言います。
最初はホントに焼くのかと誤解していた。今となっては笑い話。)
昨日は、たまたま伺った師匠のお宅で嬉しいことに、
急きょあぶらげを揚げさせていただくことになりました。
師匠のお宅では、「こんにゃく」作りから「イモもち」、「あぶらげ」を、
最初の手順からさせていただいていますが、
全て、分量は計らずに手加減。師匠のさじ加減です。
毎回、すばらしいなあと唸っています。
人の感覚がじつは一番、精密で正確。
いつもいつも、見てやってみて捉えようとしますが、
実際に数をこなしている人には追いつけません。
それでもやっていくことだと思います。何事も。
余談ですが。
機械の方が仕事は精密に出来るように思われがちですが、
実は人間の手仕事のほうが、よほど精密で複雑な仕事が出来ます。
機械が出来ない工程はたくさんある。
精密機械も進化していますが、どうしたって人間にはかなわない。
でも、こういうところJIMTOF日本国際工作機械見本市を見るのもすっごく楽しい!
機械も素晴らしいけれど、
やっぱり様々を産み出す人間は、もっとすばらしいとおもいます。
その凝縮が師匠たちに見られるから、
おかげさまで毎日を面白く過ごさせてもらっている。