みっしりと
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写真は今日のさんばし。昨夜は、オッソロシイほど強風でした。
村では、いただく食べ物、例えばご飯類などでは、使い捨て容器の蓋につくほどに盛り上がり、みっしり量が入っているものをいただきます。
以前社協に勤めていた頃、初めて敬老の日に配る弁当を作った時ですが、
中身を詰める際に量をけっこう多めに盛るよう指示され、びっくりしたことを思い出します。
御蔵出身の職員から、
「御蔵では弁当など盛るときはとにかく量を多く盛る。隙間がないほうがいい。」
と教えてもらったのです。
結果、よくある幕内弁当の容器に盛り上がってご飯が入っています。
何というか、よく市販のお弁当にあるような、ならして平らな感じのご飯ではないのですね。
今では見慣れていますけれど、最初は
(…こんなに入れていいのかな?)
と思うくらいでした。
会話の中でも、何かいただく時などは、私がちょっとでいいとか言うと、
「なーんだコレっぱかりでいいのかっ!」
と、半分ガマれ(怒られ)るように言われます。
渡せるときは渡せるだけ、たくさん持たせてあげる、という
食糧事情が厳しかった村だからこその、やさしい人の気持ちの表れなのではと思っています。