お前より先に住んでいる
↑↑写真の、千両と餅の上のミカンは御蔵のもの。
わたしは都内で育っていますが、子どもの頃からキャンプや山登りへ行っていた方だと思います。自然に触れることはべつに嫌いではないのです。
しかし、ここ御蔵に来るときは、さすがに…内地とは自然の深さも何もかも違うだろうと考え、事前に、何が一体必要になるのか?ネットで検索しました。
自分が今まで暮らしてきた地域とは違うところへ行く時、危険生物がいるかどうか知ることも大事かなと。
が、特に自分が欲しかった危険生物や「村ならではの必需品」や、実際の生活の違いに関しての情報はあまり見つけられませんでした。(っていま、書いていて、こういう当時の自分が欲しかったことを今書けばいいのよねえ〜と今更ながら思いました。)
ということで、きょうは暮らしの中での虫の話をしようと思います。
都内では本当に、害虫益虫に限らず、虫全般が少なくなり、人間によろしくない環境が進んでいるのかもなあ〜と感じます。
わたしの実感としてはそんな都内より、村には虫がいるなあ〜♫と思うのですが、年寄りに言わせると、昔よりものすごく減ったと話します。
最初に村に来てびっくりしたのは…
黒地に鮮やかな青のちょうちょが里の中をたくさん飛んでいたこと。(名前失念しました…)
そして、オニヤンマがたくさん飛んでいたこと!!!(ということは、餌になる虫がたくさんいるということかな?)
そしてそして、ムカデがいて、暮らしの中では闘うことになったのでした。
最初に住まわせてもらったお家は、いまでも大好きなお家なのですが、すべて御蔵の木材を使った、御蔵の方の手作りの日本家屋でした。
わたしの夢は木造古民家に住むことでしたので、このお家はわたしにとってはまだ古い方でなく「100年以上経ったような典型的古民家」ではありませんでしたが、村に来てさっそく一つの夢が叶ったのでした!!
そこは眺望も素晴らしく、村の中で一番高く位置するおうちの一つ。あまりにも眺望が良いので、しばらく縁側で夕ごはんを夕日を見ながら食べたほどでした。
また、すべて木造なので、雷が鳴るときなどは、もう最高!
楽器がなぜ木製であるのか?その意味を深く体感できました。
なぜって、木造の家は、音がとっても響くんですよね。雷の音が増幅するのだけど、柔らかくも感じるというか、あの家の中で聞く雷の音はなぜか恐怖を感じなかったです。
そんな大好きなお家に、ムカデは、ほんとうに小さいものから大きいものまで出ました。大きいものは20センチ以上、もちろん恰幅も良し。色は赤いのやら黒いのやら色々。
どうも彼らは、湿った所にいるらしく、トイレとお風呂場でよく遭遇しました。家の周囲を調べてみると、排水溝の水の中に赤ちゃんがたくさんいるのを見つけた時には、(うおお〜ここかあー)と悶絶しました。
見つけた時はどーしてるの?
※ただ叩いても、彼らはペターッと平らで丈夫なので、なかなか死にません。
・彼らは熱に弱いので熱湯をかける。一発です。
・農協で買ったスプレーをかけて退治。(本来、室内では使いたくないですけど)
・粘着式のコロコロ・ガムテープで張り付けて粘着面を内側にし貼り付けてしまう。(処理する時がむしろ怖くて、私はやったことはありませんが、年寄りからやっているとして聞きました。確実でやりやすい方法だと言っていました。)
予防策と予知
村の人に、どうしたらいいのか聞くと、「液体の電子蚊取りをつけておくと出なくなるよ」と教えてもらったので、
・寝室は電子蚊取りをつけっぱなし。(めっちゃ体によろしくないが、通気性の高い日本家屋なので、良しとした。当時は体に良い悪いかよりムカデに遭わない方を優先♫)
・ムカデ対策用の蚊帳 (底が付いておりファスナー閉めれば入る隙がない)を寝室に吊るした。布団は、干す時以外ずっと蚊帳に入れたまま畳んで入れておき、その中で寝ていました。…今検索したら、安価なワンタッチタイプがかなり増えています。当時、生協でしか販売しているのを見かけなかったような。まあ、普通の蚊帳は高価だけど、広々あんしん空間だったので良かったです♪
・あと、家の周りに撒く薬剤などもあるのですが、薬は嫌だったので、どうにか「安全に忌避できないものか?」と検索しまくりましたが、そのお家にいた当時は見つけられませんでした。
しかしそのお家を引っ越すことになった頃、ネットで青森ヒバのオイルが忌避に使えるという記事を発見。
さっそくオイルを購入し、次の住むところ(現在の部屋)へ持っていき、しばらく玄関にまいていました。ただ、そもそも現在の部屋でムカデは見ないので、効果のほどは不明。。でも試す価値ありだと思います。
余談ですが。
そのお家にしばらく住んでいるうちに。。
本を読んだり机に向かっていると、(ん??)と気配を感じることがありました。
見るとその先にムカデが現れているのです。これは1度や2度でなかったので、彼らは何か発しながら出てきているのでは?と思うのですよねえ…。
鳥・昆虫・花好きの父に言うと、
「そーだよー。虫は発信して互いと交信してるんだよー。」
とあっさり言われましたが、この説を人に言うと、たいがい笑われます。
あの感覚は、むかし江ノ島で弁当を広げた時、「殺気!」と感じたとたん、トンビに弁当をさらわれそうになった時と同じように、すごく感じるものなんですけどねえ。
ま、ムカデは殺気じゃなくて、「単に強い何か」なだけなのですけど。
彼らの来訪をキャッチする感覚を持つのも、刺されないようにするには役立つかも。
でも、そもそもお互い出会いたくない。やっぱり忌避が一番うれしいです。出現をキャッチすることがなぜ出来るようになったのか?方法や理由は、わたし自身もはっきりとはわかりませんし。
でも、昨日の大きいクモやムカデ。なるべく退治しちゃうけど、わたしより先に村にいるのだから、ちょっとはこちらが遠慮しても良いものかもしれない。
とも思っています。