ライフストーリー45〜なんでもストレート
写真は、台風でコンクリが剥がれた桟橋の表面部分。 じーっとしていると、桟橋がもわ〜っと動くのが感じられます。
画廊では同期入社と言える仲間が4名ほどいた。みんなそこそこ仲良くしていたけれど、会社は仲良しグループではないので、深い付き合いもなかった。それに結局わたしは半年ほどで退職してしまったのでなおさらだ。
会社でやっぱり私の記憶に深く残るのは、上司であったN本部長とYチーフだ。
この画廊で女性2人、長く仕事をしてきたらしく信頼関係が見て取れた。
お2人には、お客様に絵を好きになって買ってもらうのはもちろんのこと、行き着くのは結局「お客様のため」というきっぱりした主義があり、
それを仕事として伝える術を社員たちへストレートに教えてくれていた。
仲間が接客で困っていたとき、同期が助け舟を出そうとしたりすると、厳しく理由を問われ、指導されたり。
それは厳しかったけれど、お2人は建前でなく本心から言ってくれていたので、自分たちをちゃんと観てくれているんだとも分かり、安心して仕事が出来ていたなあと思う。
そうだ、ストレートで思い出した。
社長が
「なんでもストレートでいくんだ。ストレート♪ストレート♪」
こう言ったのを覚えている。どんな場面だったか忘れたけど、
遠慮なく、思ったこと感じたことをストレートに。正直に出すのが良い。
それがお客様に響くんだ。
というようなことを言われたと思う。
そうだったわ…このコトバ。
たまーに思い出すんだった。
言った社長本人のことは、ぜんぜん意識に上がらなかったけれど。
正直にストレートで行く。
これは今までのわたしには出来ていなかったので、当時からとても魅力的なコトバだったのだろうな。
今でも、正直なストレートさは、私にはひとと接する時のたいへんな魅力として映っている。
それは、モノをハッキリ過ぎるほど言う、村の師匠たちと接していても感じていること。